第6回 【製品説明シリーズVol.5】

全10回にわたり、皆様より多く寄せられる質問への回答も交えながら、弊社製品についてご説明していますこの企画。
前回(第5回)よりしばらく間が空いてしまいましたが、再開いたします!
6回目の今回は、【写し】についてです。

■写しとは?

写しとは、ずばりカケの複製を作ることです。もちろん、見た目だけではなく、その使い心地までも写し取ることを目標としております。

■対象となるカケ

三ツ、四ッ、諸…種類を問わずあらゆるカケにて承りますが、前提となる条件がございます。
それは、「原則として、見本となるカケの製作者がすでに亡くなられている(あるいは製作不可能)」ということです。
と申しますのも、原作者の手による写しこそが真の意味での「写し」であり、最良であると考えるからです。姿形・使用感ともに、原作に限りなく近いものがおのずとできあがることでしょう。
ですので、たとえば「(原作者が存命で、製作が可能であるにもかかわらず)なかなか依頼を引き受けてもらえないので」といった理由でのご依頼は、基本的にお断りしております。

■料金

姿形だけでなく、使用感まで写し取るには大変高度な技術を要します。そのため、写しの料金は「誂」と同額とさせていただいております。(2013年8月現在、10万円〜)

■依頼の流れ

特にご質問の多い、依頼の流れについて説明いたします。

  1. メールもしくはお電話にて、写しを検討されている旨、ご連絡ください。
    ※詳細な点について、お話を伺います。
  2. 可能であれば、見本となる製品を送付いただきます。
    ※現物を拝見した上で、製作のめどをつけます。
    ※見本は即日返送致します(往復送料はご負担願います)。

  3. 受注完了のご連絡を差し上げた後、製作待機(順番待ち)に入ります。
    ※この期間を含め、全体的な納期は約半年です(誂と同様)。
  4. 製作の準備が整い次第、再度見本を送付いただきます。
    ※見本が着き次第すぐに製作に入り、約1ヶ月で納品致します。
    ※製作期間中、見本はこちらでお預かり致します。

  5. 写しは、かなり思い入れのあるカケでしたら、ご一考の価値はあると思います。しかし一方で、そのカケにこだわらない(依存しない)姿勢もまた、大事かと個人的には思います。会者定離と申しますように、出会いがあれば別れもあるのではないでしょうか。
    なお、写しは年間で10件前後のご依頼をいただいております。写しを決意されたのであれば、ぜひ技術と経験のあるお店でどうぞ。