修理課日記

鹿児島県S様 誂 帽子挿げ替え【保証内修理】
3ヶ月程前におつくり頂いたS様。一度、帽子の中がきついということで、調整いたしましたが、再度改善できないかとのご相談。
お話させていただき、帽子を挿げ替える(一度取り出して中を広げる)事と致しました。

ざくざく外していきます

取り出しOK

ここから帽子の中を加工いたしまして、元通りに。

完了

見た目はほとんど変わりません

保証修理ですので0円です

 

ご存知の通り、カケは射を左右する繊細な道具です。手形を元に製作したものでも、実際に差して、取懸けて、引いて離れてみるまで、その善し悪しがつかめない部分もございます。

そのため、弊社オーダー品(セミオーダー・フルオーダー[=誂])には(初期)保証制度をご用意しております。使用されていて気になる点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。使用後でも、調整・修理、場合によっては作り直しまで、責任を持って無償にて承ります。

目安として、3ヶ月もお使いになれば、製造段階での不具合についてはご判断いただけるのではないかと存じます。

 

 

さて、この保証制度ですが、中にはこんな事例もございます。

受け取りから5年以上使用された後で、初期不良を理由に無償修理を依頼される方がいらっしゃいました。これは明らかに保証から逸脱する要求で、通常承れません。

このときは、弊社から事前にしっかりした費用説明をしておらず、そのまま修理をさせていただきましたが、初期不良を申し出ていただいたので、後ほど修理代金の半額をご請求させていただきました。

結果、最初の金額明示がなかったという事と、タダでやるという雰囲気だったではないか、ということでしたので、この方は修理代金のお支払いを全額拒否なさいました。

もちろん、弊社製品ですので、修理や作り直しのご依頼は承ります。数年後でも、あくまで初期不良が理由ということであれば、状況に応じた修理代金の値引きも検討致します。

しかしながら、何年も使用された後での無償修理/作り直しを要求するというのは、どうかおやめいただきたいと思います。

たとえ称号者といえども、人徳は人によるな、と勉強させていただきました。

 

 

この事例のように、保証の対象となる期間や、それ以降の修理金額(値引き含む)を明確に定めていない弊社にも責任はあるかと存じます。これはケースバイケースとして取り扱っていますので、あえて具体的に明示しておりません。

しかし、当制度は弓道人の性善説の上に成り立っている部分もございます。それを揺るがす上記のような事例が増えていけば、遺憾ながら保証の縮小や廃止なども検討せざるを得ません。

今後とも、オーダー品の保証制度やメンテナンス等の無償サービスは継続させていきたいと思っておりますので、皆様のご理解をよろしくお願い致します。

 

 

道場の外でも、「心・技・体」が揃うようにありたいですね。

 

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