修理課日記

千葉県S様 他社品三慶 帽子革替上級仕上げと、捻り革の穴修正、指のサイズつめの御依頼

無銘でしたが、三慶作です

完了


指つめは、「1ミリ細く」という御依頼でしたので、縫い詰める方法ではなく、コテの熱で革を縮めて詰めました。
ちなみによくあるご依頼ですが「汚れをとってほしい」という御依頼は、基本無理です。

 

 

栃木県F様 束離を朝嵐/一文字に改造依頼と廻し紐の取り付け依頼

展開。弦枕を移動新設します。

完了

きっちりご指定どおり2センチ下です

…ただ、普通のカケを朝嵐にした方の7~8割は「元に戻してください」との御依頼がありますが… F様の御武運を。

 

 

東京都T様 他社品正澄 シワの除去
お電話でもご相談いただき、乙矢を小指に挟むとシワが寄って気になるとのこと。
お電話でお話させていただいていた時は、全体的にシワがよっている事かと思い込んでいましたが、なるほど、一部分しわが入ってます。


コレですので、修理は現物を見ないとわかりません。思い込みを反省。
で、副指をシワの分だけ切り詰めて補修


裏も完璧な縫いで。

T様、もう少し詰められますが、下掛けが見えてしまうなどの事もありますので、これで様子を見ていただければと思います。修理金額3,150円デシタ。

 

 

店長から質問が。

「征矢カケの腰はバナナ型なのですか?」
「バナナ型(笑」

まあ、とりかけの形を模していますので、まっすぐついてません。まっすぐ付ける場合もありますが、あくまで捻れるようにする技術の一つです。

「三慶氏もバナナ型で、まっすぐはついていないのですか?」

今回、千葉県S様の三慶作がありましたので、比較。
【三慶作】

【弊社製】

百聞は一見に如かず。
まっすぐついているカケがお好みの方は、弊社製、三慶作はお勧めいたしません。