弦道が指先についていて引きにくい!! と感じられる方にみて欲しい (2020年編集)

違和感がある!! とご指摘受けた事例を1つ。

「弦道が指先の方につきすぎてひきずらいので、もっと根元にしてもらえないか」という御依頼。

まず、外見上の所見は特に問題ありませんでした。
おそらく弦道の下の縫い目(×××となっている部分)からの距離が離れている為、錯覚的に前に出ていると思われているのだろうと想定。

しっかり計測した後…

腹革/捻り革を外し、弦道自体はなにも扱わないまま縫い目を弦道に近くなるように縫い直し。

開けてみても弦道の位置自体に特に問題はありません。

腹革を指先側に貼り、縫い目を弦道に近づけます。

縫込み

計ると相対的に弦道が、下におりてきたように見えます。

修理品をお客様にお戻しし、具合を聞いてみると「とても良くなった、凄く引きやすいし離れも出る」との事。
このとき、腹革捻り革の縫い目を変えただけで、他は何もしていない旨をご説明いたしました。

違和感というのは、新品のカケを買ったときなどに多く感じるようです。
今まで使用していたカケがくたくたで使用しやすかったり、元々カケが大きく、それで慣れてしまったりすると、セミオーダー等でぴったりご自身の手に合ったものになると、違和感を感じやすいようです。

ただ、お使いの上で、我慢しながら使用するのは長続きしませんので、気になったことはすぐにご指摘くださいませ。全力で解決しますように心がけます。