弽帯の交換法について、詳細にお伝えします。
※不安な場合は、携帯やデジカメなどで作業前の写真を撮っておくとよいかもしれません。なお、弊社製品を使用してご説明しておりますので、他社品の場合、細部が異なる場合がございます。ご了承下さい。
弽帯(緒、[大]紐と呼ばれることもあります)は、縫って取り付けられているわけではないので、カケの中で唯一、利用者が比較的簡単に交換できる部位です。
外し方
小紐の端は輪になっていて、帯と小紐は「知恵の輪」のような感じで組み合わさっているだけです。
外すときも付けるときも、この輪の中に通るように、帯を畳んで細くするのがポイントです。
片方の手で小紐の輪の部分を持ち、もう片方の手で帯を細く畳みつつ、写真右下から左上方向に押し出すようにすると、やりやすいです。
長年使われているカケの場合、連結部分が硬くなっていてなかなか外れない場合があります。ゴム通しのような、細くて先の丸いもので少しずつ境目をほぐしながらやるとよいでしょう。
ここまで押し出せれば、後は楽です。
外れました。
取り付け方
取り付けるときは、外すときと逆の要領で行います。
ちなみに、本鹿革の帯には表裏があり、丸い方の端に識別用の切り欠きがあります。この切り欠きはウルトラスエードの帯にもありますが、その場合は表裏の区別はありませんので、無視されてOKです。
見た目では分かりにくいですが、指でなでてみるとすぐ分かります。
帯の穴に小紐の端を、上から下に通します。
やはり細く畳みながら通します。
端まで来たら、形を整えます。
完成!
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実際に交換してみようという方はぜひ↓ (人´∀`)